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別人制度レポート/ゲストハウススタッフ

別人制度レポート/ゲストハウススタッフ

another life.編集部員のあわむらです。

別人制度第2回目は、ゲストハウススタッフ!

今回は、浅草橋から徒歩約5分、「Little Japan」さんにお邪魔しました。

Little Japanは「地域と世界をつなぐ」をコンセプトに、空き家を活用してできたゲストハウス。1階はcafe&barになっていて、夜には様々なイベントも開催しています。

私も以前、「酒のまナイト」というイベントに参加したことがあり、こちらのゲストハウスが気になっていたんです。みんなでわいわい福島県(ふるさと良いとこ)の酒を飲む、というイベントで、何ともアットホームな空気が流れていました。感じ取ったのは、何となく受け入れてくれそうな雰囲気・・・。そこで思い切ってメールを送りました。

「1日働かせてください!!!」

送っただけで一仕事終えた感…。

ダメかなー、怪しいよなーとドキドキしながら待っていた翌日、

「面白い取り組みですね、ぜひ^^」

という、何とも暖かいメールが返ってきました。
泣いちゃう。

そんなわけで、突然の連絡にも優しく対応してくれた、Little Japanさんにお邪魔してきました。

1、訪問

AM10:00。緊張しつつ伺うと、迎えてくれたのは明るい笑顔が印象的な、女将の「ちーちゃん」。ちなみに本名はちさとさん。そして私もちさとさん・・・人生ではこういうことがよく起きますね。

10時はちょうどチェックアウトの時間らしく、宿泊客が大きな荷物を持って出て行くところでした。外国人のバックパッカーが多いようです。女将はどのお客さんにも笑顔で「良い一日をー!」と見送っていました。

この日のスタッフは女将と、地方で観光業をする準備のため、住み込みではたらいているこうへいさんの2人。ゲストハウスのスタッフはシフト制で、住み込みの人やバイトの人で回しているといいます。

チェックアウトの後は、朝番と昼番の人が業務を引き継ぐ時間。お客さんの予約の変更や荷物の預かり、部屋の移動などについて、次々確認事項があげられました。

私の想像よりもだいぶ、一人ひとりのお客さんに合わせて個別対応している印象でした。「業務に支障のない範囲で、できることはしてあげたい」という女将。紋切り型ではなく、個人を大事にサービスを提供しているのだなと思いました。

2、ベッドメイキング

はじめにやらせてもらったのはベッドメイキング。次の宿泊客が入るベッドのシーツや枕カバーを替え、綺麗な状態に整えます。

部屋には二段ベッドが2〜5つ。ホテルのような広いスペースはありませんが、眠るには十分快適。コンセントや貴重品ボックスなどもベッドごとについています。

このカーテンで仕切られてる感じ、なんとなく秘密基地感があってワクワクしませんか?私はします。

そんなことを言っている場合じゃない、ベッドメイキングです。ベッドメイキング風景を写真に撮ろうと思いましたが・・・

女将「まずシーツの端をこうやって…」

私「は、はい!」

あわわわわ

カメラ構えてる場合じゃなかった!!!
今日の私はスタッフです…。

いくつかのベッドを任せてもらい、しかるべき形に整えました。作業自体は難しくはないのですが、階段の昇降が多いのと狭いのとで割ときれいに整えるのが大変。これをベッド何台分もやるとなると体力がいりますね。

みんな、ホテルは全部きれいに整ってるのが当たり前だと思ってるかもしれないけど、誰かがやってくれてるんだよ!

…と、思わず言いたくなりました。笑

これからは整えられたベッドを見たら、その裏側の努力に敬意を払おうと思います…。

ホテルに行った時、ゴミひとつ、皺ひとつなく清潔な状態でベッドが整えられているのは、誰かがベッドメイキングを細部までこだわってやって、それをマニュアル化して普及させたからなんですよね。社会はそうやってよくなっていったものであふれているんだなあと改めて考えさせられました。

3、ランチタイム

Little Japanさんでは、1階でランチの営業もしています。私も少しだけ手伝わせてもらえることに。

まず教えてもらったのがコーヒーの淹れ方。

都内でも珍しいという、フェアトレードのラオスコーヒーを提供しています。まず少しだけお湯を注ぎじっくり蒸らして、ペーパーフィルターにかからないように注意しつつ、そーっと円を描くようにお湯を注ぐ…

なんて幸せな時間なんでしょう……!

とはいえ本来はこれを忙しい中でやらないといけないので、こんなこと言ってられるのは研修中だけですね。

この日のメニューは、カレーとパスタとポークソテー。徐々にお客さんが増え始め、注文をとったりお水を出したり食器を洗ったりと、目まぐるしく動いているうちに時間が過ぎていきました。


 

私もお昼にいただきました、カレー。

お客さんは近くで働く常連さんも多く、スタッフとも仲良く話していました。1人で来ている人も、女将やこうへいさんが話し掛けて打ち解けた雰囲気に。

きちんと個人を認識して、名前を呼んでコミュニケーションする。人と関係性を築く上で、大事なことだなあと思いました。

4、感想

その後も、シャワー室やトイレの掃除をしたり、本業を活かして簡単な文章を作成したり…とがっつり働かせていただきました!

気がつけば夜19時…。日頃のパソコンに向かっている身としては「動いたー!」という感じでした。笑

今回ゲストハウスで働かせてもらって、一番感じたのがコミュ力の大切さでした。

まずお客さんとのコミュニケーション。客としてではなく個人として認識し、人対人のコミュニケーションを取っていました。国籍も性別も関係なし、誰にでもフラットに笑顔で積極的に話しかけていましたね。

だから宿泊客の方もランチを食べに来られた方も、お客さんというより友達みたいな感じで、バイバイまた来るねー!と帰って行かれていました。

そして、スタッフ同士のコミュニケーションです。とにかくゲストハウスは流動性が激しい。お客さんも変わるしスタッフも変わる、ハプニングも日常茶飯事です。その場その場に対応しないといけないため、情報伝達が非常に大切。

それをスムーズにするために、ストレスなくコミュニケーションが取れる環境を作っているなと感じました。仕事を頼むにも、やっといて、ではなくできる?と聞いたり、何か仕事が終われば必ずありがとうを言う。あとはとにかく笑顔!

そんなコミュニケーションができているからこそ、これだけ目まぐるしくいろんなものが変わっていく現場でも回していけるのだなと思いました。

Little Japanのみなさん、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!今度は泊まりに行ってみたいなあ。

以上、別人制度第2回目のレポートでした!
ありがとうございました!