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別人制度レポート/アルバイト(ピッキング編)

別人制度レポート/アルバイト(ピッキング編)

みなさんこんにちは!another life編集部の種石です。
久しぶりの別人制度のレポートです。
今回は、大分日が空いてしまいましたが、昨年11月の体験レポートです。

今回行なったのは某大手ファストファッションブランドの商品のピッキング作業。
決めた理由は、とにかく単純作業がしたかったから。
普段はずっと正解のない中、考えて考えて記事を書くので、そこから解放されたいと考えての別人でした。

早速ネットで検索し、いくつか募集中のバイトに申し込みましたが、意外と合格できず、何社からも断られることに。
名前と年齢くらいしか情報はないはずですが、一体どの基準をクリアできなかったのでしょうか…。
始める前から心が折れそうでした。

それでも、たくさんエントリーした結果なんとか合格することができました。

当日、向かったのは新木場駅。

ここからバスで15分ほどかけて倉庫に。

内部の写真は載せることができませんが、広い空間に服の棚が、人が通れるほどの余地だけ残して並んでおり、さながら服の東京都立中央図書館でした。

到着するとまず名簿に記入し、次に、他の作業員と区別するためのたすきを渡されます。
この時、新人はピンクで他の人は緑なのでなんだか少し恥ずかしい気持ちになります。

現場に振り分けられるとすぐにピッキング作業開始。
具体的には、リストをもらって、そこにある商品をカゴに詰めて、ベルトコンベアに載せるという作業です。

最初は新人だけ集められ、リーダー的な人から流れとツールの使い方を教わります。
使ったのは、大きく3つ。
①カゴ②カート③バーコードリーダー、です。
特にバーコードリーダーは、扱いが難しく、好奇心にかられて教わってないボタンを押すとすぐに戻れなくなり、リーダーにご迷惑をかけることになります。

手順としては、まずカゴをカートに乗せ、あとはひたすらリストにある商品を、リストに書いてある場所に行って回収(ピック)し、バーコードを読んでカゴに入れ、の繰り返し。

10:30作業開始
「これこれ、この単純作業感がたまんねーぜウヒョー!」と思いながら軽快にリストの上から順番に消化していきましたが、開始1時間であることに気づきます。
「…このリスト、無限にある…」
終わりがないのです。どれだけ頑張っても一人では消化できないほどのピック量があり、先が見えず、まるでゴールのないマラソンをしているような気持ちに。昔野球部の時に、ダメな試合をしたあと監督から「俺がいいっていうまで走れ」と言われて走らされていたのを思い出しました。

開始1時間で心が折れましたが、それでもバイト代分は恩に報いようとひたすら倉庫内を歩き回りました。

13:00休憩
すでに日頃の運動不足もあり、足が棒のようだったので、ものすごく嬉しかったです。
たくさんのバイト仲間がいる休憩室で、自販機で売っていたカップ麺を食べ、あとは時間までカウンター席に突っ伏して寝ました。

14:00再開
この時点でだいぶん作業にはなれ、リーダーに頼らず作業できるようになりました。
ピック作業をする中でとある発見をし、驚かされました。
それは、ピッカー(ピックする人のこと。勝手に命名。)の導線が極限まで効率的になるように計算されているということ。

わかりにくいので図にしてみました。
例えば、A_1の商品を取りに行ったとします。すると次はA_2〜A_12の中で順番に商品が表示されていくのですが、端っこまで行くとB_1から始まるかと思いきや今度はB_ 12、つまり一番数の大きいものから順番に表示されるようになるのです。
何から何まで効率化のためにと考えられている様に、「これが価格で戦うということか」と驚きました。

その後、「どうせ頑張ったって給料は変わらないんだしダラダラしよう」という最低な気持ちのままなんとか規定の18:00まで仕事をやり抜きました。
久しぶりに運動をした(歩いただけ)ので、帰りのバスでは疲れすぎて泥のように眠りました。

●感想

自分には単純作業は向いてないなと思いました。自ら欲していたくせに開始1時間で心が折れたのには自分でも驚きました。考えることが好き、というよりは、頑張れば頑張った分だけ何かを変えられなければ、やる気が出ないのだと実感。(もちろん、ピッキングでも考えようによっては、やりがいを見いだすことができたはずだとは思いますが…)。

また、 世界的に評価されている日本の流通業界の激烈な効率化の一端を知ることができ、バイト仲間の気持ちがわかったのと合わせて、取材の幅が広がったように思います。
さて、次はどこに行こうかしら。