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ストーリーをさらけだすことが信頼に。挫折体験が求職者とキャリアカウンセラーをつなぐ

ストーリーをさらけだすことが信頼に。挫折体験が求職者とキャリアカウンセラーをつなぐ

サマリー

課題
・人材サービスで求職者の応募を増やすため、集客コンテンツ・会社を魅力づけできるコンテンツを作りたかった

成果
・求職者とキャリアカウンセラーの距離が縮まり自社サービス利用のアシストになった
・社員のストーリーを出す価値を感じ、自社サイトに社員のストーリーを掲載するようになった

パートナー企業紹介

株式会社UZUZは既卒・第二新卒の若者に特化した就活サポート「ウズウズカレッジ」を行うベンチャー企業です。社員全員が既卒・第二新卒での就活を経験しており、利用者一人ひとりへの個別サポートが充実していることが特徴。2016年からは、個別サポートだけでなく、研修型就活サポートも開始。現在は地方への展開も進め、成長を続けています。また、企業向け採用ツールの制作・運用も行っています。


株式会社UZUZ
https://uzuz.jp/

導入事例

another life.タイアップチャンネル「第二新卒・既卒の就活CH」を開設。既卒・第二新卒での就活を経験したUZUZのキャリアカウンセラーら13人のストーリーを配信し、若手社会人のキャリア選択のリアルを届けました。

第二新卒・既卒の就活CH
https://an-life.jp/channel/184

3年ほど前にanother life.内にタイアップチャンネルを開設し、既卒・第二新卒として就職活動を経験した社員のストーリーを公開した株式会社UZUZ。チャンネル開設後、会社、個人に、どのような影響があったのか。創業メンバーで専務取締役の川畑さん、当時キャリアカウンセラーとしてインタビューを受けた瀧水さんにお話をうかがいました。

──another life.を導入した背景を教えてください。

川畑さん:UZUZでは求職者にアプローチするため、リスティング広告やSEO、アフィリエイトなどを軸に、ウェブマーケティングを展開していました。当時、既存のやり方にとらわれずにいろいろな集客チャネルを試しており、another life.もそのひとつとして利用することにしました。

サービス認知を広げるだけでなく、すでにUZUZを知っているユーザーに対してサービス登録のアシストになると見込んでいました。既卒・第二新卒で就活を経験した社員のストーリーが、就活サポート利用を検討しているユーザーの背中を押す材料になるのではないかと。当時、「第二新卒ナビ(現:ウズキャリ)」というサービスサイトはありましたが、コーポレートサイトはまだなかったので、集客をアシストするコンテンツは十分ではなかったのです。

また、自社媒体ではなく、外部メディア上に既卒・第二新卒にフォーカスする記事を作れば、コンテンツは残り続けますし、既卒・第二新卒人材の立ち位置をブランド化できるのではないかと考えていました。

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川畑 翔太郎(かわばた しょうたろう)
株式会社UZUZ専務取締役
https://an-life.jp/article/748

──実際に導入して何か効果はありましたか。

川畑さん:キャリアカウンセラーに対する信頼感につながったと感じています。人材紹介業では、カウンセラーに対する信頼感が重要になります。年代が上の中堅層向けの人材紹介であれば、希望するような会社を紹介してくれるかどうかが鍵となりますが、若手向けの人材紹介では、「自分の気持ちをわかってくれるかどうか」も大切です。

弊社のメンバーもそうですが、特に、既卒・第二新卒で就活している人の多くは、「自分の経験は特殊だから、気持ちをわかってもらえないのではないか」と感じていることもあります。その不安に対して、「自分たちも同じ立場だった」と説明することに勝るものはありません。時間の制約があるカウンセリング時だけではカウンセラーのストーリーを伝えるのは難しいので、記事で伝えられることに意味がありました。

また、another life.では成功体験だけでなく挫折や失敗経験も含めて書かれるので、サービス利用者に親近感を持ってもらえたのだと思います。第三者による記事のため、いやらしさがなくフラットな目線で伝えられるという効果もありました。それも信頼につながったと感じています。一回目のカウンセリングが終わった後に、担当カウンセラーの記事が読まれることが多い印象ですね。

マーケティングとは別の観点ですが、社内のメンバーの人となりを知れるのも良かったと思います。一緒に働いている人でも、意外に知らないことが多いものです。記事になれば、その人の深い価値観を手軽に知れるので良かったです。

another life.記事の反響を見て、自分たちの事業において、個人のストーリーを出すことは非常に重要だと理解しました。考えてみると、人材支援サービスにかかわらず、人はストーリーを買っていますよね。例えば、シャツを買うときだって、その製品そのものだけを見るわけではありません。その背景にある歴史や造り手の想いに魅力を感じて買っている。モノの価格には、ストーリーも含まれていると気づきました。

そこで、UZUZではコーポレートサイト上に社員全員のプロフィールとストーリーを掲載することにしました。コーポレイトサイトは、もともと求人企業向けに作りましたが、社員のストーリーを見た求職者からのサービス登録にもつながっています。会社や属する個人について発信することが、一番のマーケティングになっています。

──インタビューを受けた感想や反響を教えてください。

瀧水さん:普段から、求職者に対して自分の過去をさらけだすのは慣れていたので、人生経験を聞かれることに抵抗はありませんでした。むしろ、自分の経験をより多くの人に伝えることで、自分と同じように会社を短期間で辞めた人に何かしら影響があればいいと思っていました。第三者の人に書かれるので、自分の思いや経験がどう伝わるかだけが不安でした。

記事が出た後は、自分のことを知ってもらうのに有効だったと思います。既卒・第二新卒の方の多くは、自分が“一般的なレール”から外れてしまっていることに、強い強迫観念を持っています。だからこそ、キャリアカウンセラーと話すときも「ダメな人間というレッテルを貼られているのではないか」という恐怖心や猜疑心があります。面談前に記事を読んでもらい、私が求職者の人たちと同じ経験をしていると知っていただけると、心を開いて本音で話してくれることが多いと感じました。

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瀧水 貴博(たきみず たかひろ)
株式会社UZUZ管理統括チーム
https://an-life.jp/article/532

また、仕事だけでなく、身近な人からも反響がありました。例えば、前の職場の友人から連絡がきました。辞めた時の気持ちや今の仕事への想いが伝わり、応援してもらえました。親戚にいたっては、記事を印刷して祖母の家に持っていってくれたそうです。ここまで個人の過去にクローズアップされる機会はありませんからね。恥ずかしい気持ちもありますが、家族孝行ができたようで嬉しいです。

記事になると当時の自分の考えや気持ちが残せるので、原点回帰したり、変化していく今の自分と比較したりするために良い材料になります。例えば私の場合、取材された当時はキャリアカウンセラーでしたが、3年経った今、自ら手を挙げて管理部門に異動し、バックオフィス全般を担当しています。現在の目線で記事を見ると、当時の自分の甘さや若さみたいなものも感じますね(笑)あれからいろいろ経験して、視野が変わったことがよくわかります。1年とか3年毎にアップデートしていけたら、より良い振り返り材料になると思います。

──今後の展望をお聞かせください。

川畑さん:会社として、社員の個人ブランディングを強化していきたいと考えています。サービスの利用者がキャリアカウンセラー個人に惹かれることを考えると、結局、会社の価値は個人のブランド価値の総和です。これからは、会社の枠組みにとらわれず、個人の魅力を発信できる環境をつくることが大事だと考えています。

会社がするべきことは、社員個人が情報を発信しやすくするための場づくりです。例えば、Twitterやブログ、映像コンテンツなどで発信するための基盤を作り、情報発信のハードルを下げつつ、発信するためのノウハウをお互いに共有できるようにできたらと思います。

とにかく、既成概念にとらわれず面白いことをやっていきたいです。社員全員が既卒・第二新卒であるという強みを生かしながら、若者がウズウズ働ける世の中をつくっていきます。