menu-image

仮説を持ち、対話によって深い内容まで引き出せるインタビュアーが必要だった。「固定観念から抜け出すメディア」を生み出すまで。

仮説を持ち、対話によって深い内容まで引き出せるインタビュアーが必要だった。「固定観念から抜け出すメディア」を生み出すまで。

サマリー

課題
・企業理念の実現や、会社の認知度向上のために立ち上げたオウンドメディアのコンセプトに沿ったインタビュー記事を作りたかった。

成果
・事実や結果をわかりやすくまとめるだけでなく、背景や思いについても掘り下げて表現することで、より読者の学びになるインタビュー記事を作ることができた
・取材対象者から取材や記事に対して満足してもらえ、取材後に良好な関係が築けることが多くあった

パートナー企業紹介

株式会社ネットプロテクションズは「NP後払い」をはじめ、決済事業を中心に提供している会社です。「つぎのアタリマエをつくる」という企業理念を掲げ、既存のあり方にこだわらず、新規サービスの開発や新しい人事制度の開発などさまざまな挑戦を続けています。


株式会社ネットプロテクションズ
https://corp.netprotections.com/

導入事例

固定観念から抜け出すメディア「THINK ABOUT」に掲載するインタビュー記事の制作。

THINK ABOUT
https://corp.netprotections.com/thinkabout/

2年ほど前にコラムサイト「THINK ABOUT」を立ち上げ、有識者へのインタビューなどを通じて、既存の考え方を疑い、理想のあり方について考える場の提供を行う株式会社ネットプロテクションズ。THINK ABOUT立ち上げメンバーの中原さん、木下さんにお話を伺いました。

──THINK ABOUTを立ち上げた背景を教えてください。

中原さん:もともと、ネットプロテクションズは「つぎのアタリマエをつくる」という企業理念を掲げ、日本初の決済ソリューション「NP後払い」の提供を始め、新しいサービスを開発してきました。私は、事業だけではなく会社のあり方そのものの「つぎのアタリマエをつくる」という理念に惹かれ、入社しました。

入社後も自社の理念に共感する気持ちは変わらず、もっと多くの人にも知ってもらいたいと思うようになりました。しかし、事業や採用活動を通した理念の発信では限界があると感じ、何か新しいやり方はないのかと考えるように。

ちょうど同じ課題感を抱えていた後輩の木下と一緒に、どうすればもっと自分たちの、やりたいことが世間に伝わるのかを考え始めました。

何度か話し合いをする中で、ネットプロテクションズの考え方や価値観が伝わるようなコラムサイトを始めてはどうかと思い至りました。すぐに経営層の合意を取り付け、まずは2人で全く知識の無い状態からメディアを0から作ることを始めました。これが「THINK ABOUT」の始まりでした。

中原 雄一

中原 雄一(なかはら ゆうういち) 株式会社ネットプロテクションズ BtoBグループ/THINK ABOUT立ち上げメンバー

木下さん:コンセプトは途中で変化しつつ現在は「固定観念から抜け出すメディア」。具体的なコンテンツとしては、有識者へのインタビュー記事が中心です。分類としてはビジネスパーソン向けの組織論やマネジメント論に関する内容が多いですが、あえて業界は絞らず、幅広いジャンルの人にお話を聞いています。例えば、世界的に著名な是枝裕和監督にオリジナルの映画作品を生み出し続ける組織づくりについて伺った記事もありますし、300年以上続く老舗蔵元の当主に仕事の中で気付いた自身の生き方について伺った記事もあります。

THINK ABOUT立ち上げ当初でその効果が可視化できない間は、予算がほとんどなかったので、自分たちで記事執筆を行っていました。それから1年ほど運営を続けることで、翌年の新卒採用では内定者からTHINK ABOUTを見ていた、と言ってもらえるようになりました。そのような実績が認められ、その翌年からは予算をつけることができました。そこで現在は、我々は企画だけ行い、取材執筆は外部の制作会社やライターへご依頼しています。

──制作会社を選ぶ上でポイントになるのはどんなところですか。

中原さん:こちらの要望を理解してくれることです。媒体の性質上、扱うテーマが「会社」や「社会」といったものであることが多いです。そのテーマを語るためには多くの分野の人と関わり、世の中に対する様々な角度からの見識を持っていることが求められます。その点で多くの人をインタビューしてきた経験が蓄積されているドットライフさんは、我々が要求するクオリティで記事が書けるのだと思います。

木下さん:また、こちらが要求すること以上のものを返そうという姿勢で動いてくれるかどうかというのも、パートナー選定では大きなポイントだと思っています。言われたこと以外はスコープアウトしてしまう会社も多いので。その点、ドットライフさんの場合は、企画の趣旨について相談した際、読者目線に立って「何が面白いのか?」と聞いてくれ、その結果企画自体がよりシャープになっていきます。

──新しいメディアを運営する上で、一番苦労した点を教えてください。

中原さん:質の良い原稿をハイペースで出せる体制作りです。THINK ABOUTとして納得のゆく原稿に仕上げるためには大きく2つのポイントがあると思っています。一つは、常識に対して違う角度から疑問を投げかけられていること。もう一つは取材対象者の主張について、自分たちでも再現可能だと思わせられることです。そのどちらも担保されている内容であればより本質的で、読者にとっては学びのある内容なのではと思っています。

木下さん:それらのポイントを抑えるためには、インタビュアーには一問一答のような形で事実関係や理論をまとめてもらうというよりも、対話のような形で、なぜその結果に行き着いたのかといった背景や、想いまで深掘りしてもらう必要がありました。それがなかなか難しく、できるインタビュアーは少ないと感じています。その点ドットライフさんは、必ず背景を取りに行き、なぜ?なぜ?とインタビュイーの持っている理論を深めていってくれます。また、相手の主張に対して、全てを鵜呑みにすることはせず、「どうして○○という他の選択肢は取らなかったのですか?」と他の仮説をぶつけるような質問をしてもらえるので、読者にとっての懸念点が潰され、より納得感のある内容に仕上がるのだと思っています。

img木下 雄登(きのした ゆうと) 株式会社ネットプロテクションズ マーケティンググループ/ThinkAbout編集長

木下 雄登(きのした ゆうと) 株式会社ネットプロテクションズ マーケティンググループ/ThinkAbout編集長

──THINK ABOUTを立ち上げたことでどのような成果がありましたか。

木下さん:自社の認知度向上や理念の拡散ができていることの他にも、記事きっかけの採用も生まれています。また、特にドットライフさんにご依頼した案件については、インタビューさせていただいた方と良好な関係を築くことができていることがすごくありがたいです。取材後に「面白かった」とか「こんなインタビュー初めてだ」と言ってくださる方も多く、取材後に先方から続編の企画を出してくださることもあります。

中原さん:おそらくその背景には、インタビュイーがこれまで考えてきた枠組みとは違う角度からの質問をされることで、その場で学びを深めることができることがあると思います。多種多様な業界や分野の人へのインタビューから溜まった知見を活かして、話者が話しているものを別角度から捉えに行き「これってこういうことですよね?」と仮説としてぶつけることで、インタビュイーの視点を広げ、その場で学びを与えることにつながるのだと思っています。

──今後の展望をお聞かせください。

木下さん:今後もより質の高い、学びのある記事を多く掲載し続けたいと思っています。また、それと同時に、「THINK ABOUT」を起点として、カンファレンスの企画やコミュニティづくりも行っていきたいと思っています。例えば、最近だと「貨幣の束縛」というテーマで、これからの価値交換のあり方について、有識者の講演やパネルディスカッションを行うカンファレンスの開催をしました。今後は、サイト内で読者と意見の交換ができるようなインタラクティブなシステムづくりができればいいなと思っています。

中原さん:「つぎのアタリマエをつくる」というミッションを成し遂げるため、新しい挑戦を続け、理想を理想で終わらせるのではなく、「アタリマエ」にしていきたいと思います。

最新ニュース

another life.profile 新規会員募集停止のお知らせ 中国新聞で、リスキリングナビと広島県の連携について掲載いただきました。 法人向けリスキリング支援の新サービス「リスキリングナビ」正式リリースのお知らせ サイトリニューアルのお知らせ another life.サイトメンテナンスのお知らせ 張聖さんをお迎えしてanother life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」6月のイベントを開催しました。 白川大介さんをお迎えしてanother life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」5月のイベントを開催しました。 成澤俊輔さんをお迎えしてanother life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」4月のイベントを開催しました。 「another life.academy」ゲスト講師に、インスタグラム初代日本事業責任者長瀬次英さん、日本初の女性テーラー勝友美さんが決定! 北川聡子さんをお迎えしてanother life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」3月のイベントを開催しました。 太田尚樹さんをゲストに迎え、another life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」2月のイベントを開催しました。 “応援される”自分ブランドを見つける学校「another life.academy」の提供を開始 another life .meetup for Biz「ダイバーシティキャリアを考える」1月のイベントを開催しました。 社員2人で、月間30本更新する体制とは?失敗しない、オウンドメディア継続のコツ 女性ファッション誌『GINGER』にて弊社社員が掲載されました 小田急電鉄株式会社・イノベーションラボ「IFLATs」と個人のエンパワーメントのサポートに関する協力、連携の協定書を締結しました 弊社デザイナー社員が、朝日新聞にて取材を受けました 自社に合ったライターに出会える 「another life.インタビューライターマッチング」 、登録企業の受付を開始 24時間オンライン配信・交流イベント「24 Fest by another life.」に、小田急電鉄株式会社、株式会社ドコモgacco、旅と学びの協議会(事務局:ANAHD)のサポートが決定 イノベーティブな出会いを生み出すオンラインイベントに、大田区の後援が決定 ニューノーマルな生き方・価値観と出会う24時間イベント開催決定 日刊ゲンダイ紙面、webにて弊社サービスをご紹介頂きました another life.が神奈川県と「コミュニティ再生・活性化に関する連携協定」を締結 「another life.」が検索で出会えないユニークな人探しを手伝うメディア向けキャスティングサービス「another life.database」の提供を開始 「大企業イノベーターチャンネル」を開設しました ドットライフでオンラインイベントの企画・運営サービスを開始しました 「ソトコト」のwebメディア「sotokoto online」にて、another life.のライフストーリーの配信を開始しました 西武鉄道と共同し、車両内デジタルサイネージでanother life.のオリジナル動画を放映開始

最新事例インタビュー

検索で出会えなかった”現場の実践者”。等身大のメッセージにより、独自の研修が実現 人に寄り添う傾聴力で思いを形に。心を動かす事例インタビューのつくりかた 【受講者インタビュー:宮武 由佳さん】<br>その人しか知らない世界を多くの人へ届けたい 。講座を通して再発見した私のブレない想い 【受講者インタビュー:山本 瑞絵さん】<br> 様々な人生を知るきっかけに。そして、自分自身の人生を振り返るきっかけにも。 【受講者インタビュー:島袋 響さん】<br>独学だったインタビューの「型」が身についた。学びを生かして、想いを届けるコンテンツを作りたい 【受講者インタビュー:日高 邦登さん】<br> 深掘りする力を身に付け、人に寄り添えるキャリアコンサルタントへ。 【受講者インタビュー:香川 幹さん】<br>苦手な「書く」を武器にしたい。型を身に着け、自分のものに 【受講者インタビュー:安心院 彩さん】<br>「型」を知り迷いがなくなった。インタビューライターとして理想を追い求める。 機能だけでなく、本質を伝える。 ストーリーがあるから生まれる新しい出会い。 専門職採用での業界イメージを払拭。 コンテンツを採用活動のストック資産に。 出会い後に読んだ記事が、深く繋がるきっかけに。 人生ストーリーからがんを身近に感じて欲しい。 マーケティング進化論vol.3を開催しました 良いことも悪いことも書いてあるから身近に感じた。  一緒に働き、なりたい自分に近づきたい。 記事を通して知ったたくさんの「ありのままの人生」 やりたいことに向き合い、お店を立ち上げるきっかけに。 仮説を持ち、対話によって深い内容まで引き出せるインタビュアーが必要だった。「固定観念から抜け出すメディア」を生み出すまで。 ストーリーをさらけだすことが信頼に。挫折体験が求職者とキャリアカウンセラーをつなぐ