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ときめきを大切に、なりたい自分になれる仕事を。 子育てをきっかけに、another life.のデザイナーへ。

ときめきを大切に、なりたい自分になれる仕事を。 子育てをきっかけに、another life.のデザイナーへ。

ウェブからグラフィック、エディトリアルまで…。ドットライフで扱う様々なデザインを統括する久保田美香子。石鹸メーカー、児童書を専門に扱うデザイン事務所と実績を重ねてきた久保田が、ドットライフに参画を決めた背景とは?

プロフィール 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、石鹸メーカーの株式会社ペリカン石鹸で商品企画・パッケージデザイン・OEM営業などを担当。その後、有限会社ジュン・キドコロ・デザインで児童書を中心とした装丁、描き文字などのエディトリアルデザインのほか、チラシ・ロゴデザイン含むグラフィックデザインに携わる。出産を機に、子どもとの時間を大事にしたいと考え、時短の正社員としてドットライフにジョイン。

ー大学ではどんな勉強をして、どのように就職先を選びましたか。

大学では、視覚伝達デザインを専攻していました。先生は「ビジュアルだけがデザインじゃない」という考え方で、アウトプットの技術よりも、目的へのアプローチ方法を教えてくれましたね。卒業制作は、世界中さまざまな地点の温度や湿度などの数値を音に変換して、「地球の気象を体感する」というコンセプトの仕組みを作りました。視覚とは関係ないんです(笑)。でも、「体感」するには何が良いかと考えた時、音がいいと思って作りました。

表現するとき、正解は一つじゃありません。だからこそ、自分がどうしたいか、何にときめくかが大事だと学びました。

だから就職先も、ときめきを大事に探しました。アートディレクター職につく人が多い専攻でしたが、私は消費者にダイレクトに伝わるものづくりがしたいと考え、メーカーを希望したんです。その中で、商品企画から販促まで幅広く携われる石鹸メーカーを選びました。

工場を見学し、素材の勉強をして、一から企画を考えていくのは面白かったですね。さらに、販売するときにどうやったら消費者に届くか、キャッチコピーを考えたりもしました。ゼロから作った商品が消費者に届き、使うことで気持ちを動かす。そのことに喜びを感じました。

ー2社目は児童書を専門にされたそうですが、全く違う分野への転職ですね。

ずっと絵本に興味があったんです。実は学生時代から絵本作家に憧れていたのですが、作家を目指す同級生をみていると、自分とは違うなと思ってしまって。その人たちが持っている、自分の想いを爆発的に表現するような熱さが、私にはありませんでした。それよりも、誰かの想いを変換するデザインの方が得意だと思ったんですよね。

でもやっぱり、絵本が好きだという想いは消えず、子どもに向けた絵本づくりに携わりたいと思うようになったんです。仕事にも慣れた3年目、ちょうど転職サイトで「児童書を中心にしたエディトリアルデザイン」という募集を見つけて。これだ!と思い応募し、採用してもらえました。

知識はほぼゼロ、文字組みもできないし、使用するソフトもいじったことがない状態からのスタートです。覚えることしかなく大変でしたが、どの仕事も毎回刺激的でしたね。

特に、海外の絵本の「描き文字」の仕事が印象的でした。絵本の世界観に合わせて、絵の上に文字を載せていくんです。ハリー・ポッターのイラスト版の絵本など、多くの作品に携わりました。ある有名な絵本作家の遺作を担当した時は、全ページの英語の書き文字を日本語に直しました。作品の世界観を自分の中に入れ、それを崩さないように吐き出す作業。

量が膨大だっただけに、出来上がった時は本当に感動しました。しかも、協会の審査が厳しく、まだ日本語では出版の許可が出ていない絵本だったんです。自分が感じたこと、表現しようとしたことは間違ってなかった、認めてもらえたんだと感じて、とても嬉しかったです。

ーやりがいを持って働かれているところから、転職を考えたきっかけを教えてください。

子どもが生まれたことです。職場には子どもを育てながら働いている人もいましたし、仕事が大好きでしたから、当初は復帰するつもりでした。でも、いざ出産してみると、子どもの近くに居たい気持ちが強くなったんです。

今の仕事は拘束時間が長いし、どうしても子どもと過ごす時間が減ってしまいます。子どもとの時間は、もう二度と戻らない。だからこそ、しっかり向き合える時間を作りたいと思いました。子どもに伝えたくて絵本を作っているのに、一番身近にいる子どもと向き合えないのでは意味がないとも感じましたね。自分の時間を作れる働き方をしようと、仕事をやめる決断をしました。

その時は、フリーの道を考えていました。それまでも個人で仕事はお受けしていたので、依頼してくれていた人たちに「仕事をもらえないか」と話して回ったんです。すると、その中の一つだったドットライフから、連絡がありました。

創業当時からデザインをお手伝いしており、思想にも共感している会社でした。自分の時間を持ちながら働きたいと話すと、「しっかり価値を発揮してくれるなら問題ない」と、時短の正社員として働けることになったんです。びっくりしました。

同時に、ありがたかったですね。フリーは多額の収入が入ることもありますが、反面ゼロになることもあります。また、信頼関係を保つためには、ある程度お客さんの要望を叶えるために無理な仕事を受けなければならない場合もある。そういったリスクを考えると、ある程度の収入や時間を確保した上で安定して働けるのは魅力的でした。そこで、参画することを決めたんです。

ー実際に働いてみていかがですか。

社内で発生するデザインは、ウェブからグラフィック、エディトリアルまで幅広く担当しています。実はウェブは、全く触ったこともない分野。だから自分の中に良いデザインの基準がなく、その状態で取り組むことに不安もありました。

しかし、以前の職場でも新人同然だったので、一から学ぶことには抵抗がありませんでしたね。加えて、ウェブデザイン自体が、自由度が高くどんどん変わっていく世界。「今はこうだ」というお作法があっても、次々に新しいものが出てくるんです。だから、チャレンジがしやすかったです。最初に手がけたサイトのリニューアル案件で、「確かにウェブっぽくはないけど、ウェブっぽくある必要があるかはわからないじゃん?」と言ってもらい、気持ちが楽になりました。

私は、デザインに正解はないと思っています。だから今は、たくさん学び、自分を信じて、「私がやったからこうなりました」と自信を持って言えることが大事だと考えています。

職場も、学びながら仕事をさせてくれる環境ですね。吸収しながらつくったものを、自分の名前で成果物として出させてもらえるのは貴重だと感じました。それから、仕事のプロセスや方向性を決める上司がいないのも新鮮でした。大変な部分もありましたが、自分で学び、自分の軸で責任を持ってアウトプットする力が鍛えられました。

ー今後の目標を教えてください。

自分が好きな自分でいられる状態で仕事していきたいです。仕事の位置付けは人それぞれですが、自分が生きたい人生を生きるために、どんな仕事を選ぶかが大事だと思っています。子育てをしていると、それが難しくなるんですよね。

でも、子どもが生まれても、仕事を通してなりたい自分になれる。自分の好きなことができる。そう思える人を増やしたいなと思います。まずは自分が、ドットライフで働く中で、それを体現していきたいですね。自分の好きなことに素直になりながら、会社に貢献していきたいです。